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2020.02.20
【一般高齢者】90歳女性の自分史を納品しました!
先日、栗芝トヨさんの自分史「笑顔が一番」を納品しました。千葉県出身の栗芝さんは今年、90歳。区切りの年齢でなんか新しいことに挑戦したいと考え、自分史制作を思い立ったそうです。そんな栗芝さんの思いをサポートしたいと考えたご子息から、実際のご依頼をいただきました。
栗芝さんは国鉄勤務の夫と結婚して3人の子どもを授かり、現在は孫が8人、ひ孫が9人。高齢者向け住宅で幸せな余生を送る、家族思いでとても優しい方でした。インタビューはご子息と共に、高齢者向け住宅で行ないました。午前中はロビーで、お昼休憩をはさんで午後は自室で、朝から夕方まで長きにわたりお話を伺ったのですが、最後まで朝の元気を保ったまま昔の楽しい思い出をたくさん聞かせてくださいました。
もともとご自身で書く意欲もあり、確認用の原稿をお送りしたところ、その原稿に対して細かく修正をいただきました。その修正をもとに再編集を加え、紙面に使用する画像も選んでもらって無事に完成! 本文内容、表紙のデザインともに喜んでいただき、ご家族、ご親族ぶんにあたる35部を納品させていただきました。ご依頼、ありがとうございました!
表紙は「赤いコスモスのイラストでお願いします」というオファーがあり、こちらでデザインいたしました(表紙デザイン費も製作費に含まれています)。
自分史制作をお勧めすると、「私なんて大した人生じゃないから」と謙遜される方も少なくないですが、それはあくまで自分からの視点であって、家族や第三者からすると、ものすごくダイナミックでロマンに満ち溢れている人生だと感じることも往々にしてあります。特に高齢者の自分史は、若い人からみれば文化も価値観も社会的背景もまるで違うので、きっと驚きの連続です。そんなところにも、普通の人が自分史を残す大きな意味があると思います。
最後に、ご自身が書かれた「まえがき」だけ紹介させていただけたらと思います。
「来年に 90 歳を迎える今、考えることは、こんなに長生きをするとは思わなかったということです。そして、今までの人生や昔のことを思い出すことも多くなってきました。
平凡な主婦として生きてきましたので、ドラマや小説のような波乱の人生ではありません。でも、その時々に経験した楽しいこと、うれしかったこと、悲しかったことや苦しかった思い出もたくさんあります。
その小さなエピソードを、アルバムの中の写真やスケッチブックの絵をながめながら、だれかに語りかけるように書いてみようと思いました。
子供達の勧めもあったので、時間をかけて、楽しい思い出を中心に綴ってみました。この自分史を、私を支えてくれたすべての方々に対する感謝の言葉に代えたいと思います」。