コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、祖父母のことを書く
祖父母との思い出はありますか。
幼少期の頃、祖父母、いわゆる「おじいちゃん」「おばあちゃん」に育ててもらった、影響を受けたという人もけっこういると思います。特に一昔前は祖父母と同居している家庭は多く、今よりも祖父母の存在は身近でした。逆に核家族化が進んだ今では、祖父母と接した記憶は夏休みと正月のわずかなあいだだけという人も増えています。
自分からみた場合、祖父母は「父方の祖父」「父方の祖母」「母方の祖父」「母方の祖母」の4人いるわけですが、それぞれどんな人だったか思い出せるでしょうか。隔世遺伝というのも一般的に知られるように、自身にも祖父母の要素は少なからず受け継がれていると思います。
なお、シニアサービス関連企業が孫を持つ60歳以上の男女350名を対象に聞いた「孫に関するシニアの意識調査」は以下のとおり。
【もっと孫に会う時間を増やしたいですか】
はい 70.8%
いいえ 29.2%
【孫に「会いたい」ことを伝えていますか(全問ではいと答えた人のみ)】
必ず伝えている 39.9%
控えめに伝えている 32.4%
あまり伝えていない 21.4%
伝えていない 6.3%
【孫との時間(食事・プレゼント・小遣いなど)に年間いくら使いますか】
~5万円 60.4%
6~10万円 24.7%
11~20万円 7.7%
21~30万円 3.3%
30万円以上 2.1%
この結果から、「孫には会いたいけど積極的には伝えられない」という控えめな方が多いのが分かります。ともあれ、自身が幼かった頃の祖父母の記憶は思い出せますか。
・祖父母との記憶
・祖父母からもらったもの
・祖父母が住んでいた場所、家の雰囲気
・祖父母と一緒に出掛けた場所
・祖父母から言われて覚えていること
・祖父母にまつわるエピソード
育った環境的に、祖父母4人全員と密接にかかわってきた人はそういないでしょう。核家族で育ったとしても、そのうちの誰かとは何らかのエピソードはあるはずです。もし身近にいたなら、両親よりもかけることがたくさんあるかもしれません。
いま、孫のいる60歳以上の高齢者の7割が孫の写真を持ち歩いているそうですが、それくらい孫は可愛いもの。ぜひ「自分史」に、祖父母とのエピソードを思いつく限り記してみてください。自身が祖父母になって孫がいるのであれば、現状と比較して書いてみるのも面白いと思います。