コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、初めて入った会社の最初の上司のことを書く
最初に勤務した職場の上司のことを、覚えていますか。
直属の上司は、いわば社会人における育ての親。大手であれば研修会社による長期間の研修などが待っているかもしれませんが、基本的には社会人としてのイロハを教えてくれるのは身近にいる上司だと思います。
「上司と親は選べない」という言葉もありますが、まさにこればかりは自分の力ではどうすることもできません。どんなに立派な大企業であっても、上司とのウマが合わなければモチベーションは下がるでしょうし、逆にどんなに無名な零細ベンチャー企業であっても、上司が素晴らしい人格者ならば仕事に対して意欲的に取り組めると思います。
会社では上司と部下であったとしても、結局は人と人。100%いい上司、100%悪い上司などは存在しないわけですから、やはり相性というのは大事です。
例えば周りからは「部下のせいにしない優しい上司」という評価の上司がいたとしても、これだけの情報だけではいい上司か悪い上司かは分かりません。部下からするといい上司だったとしても、社長からみると厳しさの足りないダメな社員だと思われているかもしれないのです。
つまり見る人の視点によってその人の上司の評価は変わるわけですから、その上司がどんな人かというのを一口で言うのは非常に難しいことです。部下からは嫌われていても、社長からは絶大な信頼を寄せられている上司もいるでしょうし、逆もまたしかり。それが組織の難しいところですが、基本的には部下を育てて結果を残せる上司は評価される傾向にあります。なかには部下を追い込んで結果を残すタイプもいそうですが…。
ちなみに専門機関がリサーチした「今まで尊敬する上司に出会ったことはありますか」という問いに対して、73%の人が「ある」、27%が「ない」と答えています。
さらに「その上司のどの部分を尊敬していますか?」という問いの回答は以下のとおり(複数回答可)。
1位 信頼できる人柄 62%
2位 リーダーシップがある 49%
3位 指示が明確でわかりやすい 48%
4位 決断力がある 47%
5位 仕事に対する責任感がある 46%
6位 知識や経験が豊富 45%
7位 判断が早い 42%
8位 人によって態度を変えない 41%
9位 いつでも相談できる雰囲気がある 40%
10位 部下・後輩の面倒見がよい 39%
特に10位の「部下・後輩の面倒見がよい」は、34歳以下のランキングでは3位にランクインしていました。世代によって理想の上司に求める項目は多少異なりますが、基本的にはどの世代も「信頼できる人柄」が一位に推されています。
さて、初めて働いた職場の上司はどんな人でしたか。またその後、自分はどんな上司になっていったでしょうか。
・上司の第一印象
・上司との思い出
・上司から学んだこと、得たもの
・上司のいいところ、悪いところ
・上司と取り組んだ仕事の内容
・上司にまつわるエピソード
・同僚の上司に対する評価
仕事のモチベーションが上がるのも、つらくて離職してしまうのも、最初の上司との関係性によるところも大きいと思います。その意味でも「自分史」を大きく左右したであろう最初の上司に関するエピソードや思い出を、ぜひ「自分史」に記してみてください。可能であれば当時の同僚などに話を聞くと、より深く思い出せるはずです。