コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、専門学校にまつわることを書く
専門学校に通った経験はありますか。
いまの時代、高校卒業後に専門学校に行く人の割合は約2割。この数字は、高卒で就職する人の割合とだいたい一緒です。いきなり社会に出るか、専門スキルを学んで社会に出るかの違いですね。専門学校に行っていなかったら、専門学校に進んだ友だちのことを思い出しながら読み進めてもいいかもしれません。
専門学校は全て民間が運営しているだけに様々なスタイルがありますが、そのなかでの定義は以下のとおり。
・修業年限が1年以上
・年間の授業日数が800時間以上
・教育を受ける生徒が常時40人以上
この3つの条件を満たす教育施設を「専修学校」と呼び、そのうち専門課程があるのがいわゆる「専門学校」とされています。専門学校によっては4年生の大学に編入できる制度があったり、近年では専門学校自体が大学や短大として生まれ変わることもあるそうです。
ともあれ1~2年で専門知識を学ぶことは、社会に出るうえで非常にプラスに働きます。年功序列、終身雇用が崩壊している今だからこそ、その傾向は増していると思います。もしかすると無名な大学に行って4年間を過ごすよりも、2年間しっかり専門知識とスキルを身に付けて社会に出たほうがこれからの時代、人生のトータルで考えるとプラスになりそうです。
なお、専門学校は以下の8分野に分けられます。学生の多い順番から並べると、以下のとおりです。
1位 医療 (看護、歯科、柔道整復、作業療法など)
2位 文化・教育 (音楽、スポーツ、美術、演劇、映画、デザイン、通訳など)
3位 工業 (土木・建築、電気・電子、自動車整備、情報処理など)
4位 衛生 (美容、理容、調理、栄養など)
5位 商業実務 (経理・簿記、経営、秘書、事務など)
6位 教育・社会福祉 (介護、保育、福祉、幼児教育など)
7位 服飾・家政(アパレル、和洋裁、服飾、ファッションなど)
8位 農業 (農業、畜産、バイオテクノロジーなど)
1位の医療分野の生徒は約20万人いる一方で、8位の農業分野は5千人ほどとバラつきはありますが、主要な産業分野は全て網羅しています。さて、専門学校にまつわる記憶は思い出せますか。
・その専門学校に進んだ理由
・通っていた専門学校、あった場所
・専門学校での人間関係
・専門学校時代の日々
・専門学校に行ったことのメリット、デメリット
・専門学校に行っていた友だちとのこと
産業が細分化してより高いスキルが求められるなか、今まで以上に専門学校の必要性は増していくと思います。このテーマに関しては全く書くことのない人も多いかもしれませんが、専門学校と自分とのエピソードがあれば、「自分史」にぜひ書き記してみてください。
自分のことだけでなくとも、専門学校に通っていた友だちとのエピソードや、専門スキルを身に付けたその友だちから教えられたことなどを書いても面白いと思います。