コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、大学受験のことを書く
高校3年の冬、大学受験はしましたか。
いまは大学の増加や少子化の影響などで、大学の進学率は年々増加しています。1960年には10%(男性15%:女性5%)に過ぎなかった大学進学率も、その割合は徐々に増えて1999年には50%を超え、現在は約55%の人が大学に進学しています(短大も含む)。ですから世代によって、この経験にはかなり差があると言えます。
現在は約6割の人が大学に進学し、残り4割は専門学校が2割、就職が2割というのが、ここ数年の大まかな内訳です。
なお、2019年の大学進学率を地域別でみると以下のとおり。
【進学率ベスト10】
1位 京都府 65.8%
2位 東京都 65.1%
3位 兵庫県 60.9%
4位 神奈川県 60.7%
5位 広島県 60.6%
6位 大阪府 59.6%
7位 奈良県 59.4%
8位 愛知県 58.8%
9位 埼玉県 57.4%
10位 福井県 55.9%
上位は人口の多さとある程度、比例していますが、地方では福井県の進学率の高さが光ります。
【進学率ワースト5】
1位 沖縄県 40.1%
2位 山口県 43.0%
3位 鹿児島県 43.2%
4位 鳥取県 43.3%
5位 岩手県 43.7%
一口に大学受験と言っても、学校推薦ですんなり進学できたり、公募推薦だったり、第一志望を断念して滑り止めの大学に進んだり、浪人して希望の大学を目指したりと、様々なケースがあります。さて、自身の大学進学時はいかがだったでしょうか。
・大学受験の勉強について
・その大学を志望した理由
・受験の日のこと
・大学受験にまつわるエピソード
・大学受験に臨む心境、向き合い方
・大学に進んだ明確な目標
実際、どんな思いで大学に進学しましたか。個人的には正直、すぐに社会に出るのが不安というか、自由な時間がほしかったという理由が大きかったような気がします。実際、ベネッセ教育総合研究所による、大学への進学理由のランキングは以下のとおりです。
1位 将来の仕事に役立つ勉強がしたいから
2位 専門的な研究がしたいから
3位 幅広い教養を身に付けたいから
4位 大卒の学歴がほしいから
5位 資格や免許を取得したいから
6位 すぐに社会に出るのが不安だから
7位 自由な時間を得たいから
8位 周囲の人がみな行くから
9位 先生や家族が勧めるから
当然ですが、積極的な理由が上位を占めます。逆に下位になればなるほど消極的な理由になるという図式がみて取れます。
さて、どんな思いで大学を志望し、どんな結果が待ち受けていたでしょうか。高校受験は基本的に自分の住んでいる県内の高校から志望校を選びますが、大学受験の場合は全国の大学になるので、高校受験とはまた違った思いもあったかと思います。
ぜひ、自分史にその時期に抱えていた率直な思いを、「自分史」に記してみてください。このときの選択もまた、「自分史」を大きく左右するターニングポイントになっているわけですから、ぜひゆっくりと当時を思い出してみることをお勧めします。