コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、中学時代の異性とのかかわりを書く
中学時代、異性とどう関わっていたか覚えていますか。
中学生ともなれば誰しも異性を意識するようになりますが、実際にどう接するべきかは誰も教えてくれません。先生や親に聞くのも気恥ずかしいですし、友だちに聞くのもちょっと違います。結局は自分が培ってきたそれまでの経験を総動員して、自分の考えでうまく異性と関わっていくしかないのです。
各人によって成長の度合いや考え方、育ってきた環境が違うので当然、生徒によって異性への対応も千差万別です。
不器用ながら積極果敢にコミュニケーションを図ろうとする者、性別の垣根を越えて誰とでも自然にふるまえる者、必要以上に異性を敵対視する者、異性を見下しイニシアチブを取ろうとする者、虚勢を張る者、意識しすぎて全く交流できない者、そもそも異性に対して無頓着な者…。
このほかにもタイプは色々ありそうですが、いずれにせよどうしていいか分からないがゆえに、そのパターンは様々な形があったと思います。
心身の成長とともに対応は変化していくと思いますが、異性に対する基本的なスタンスはそれぞれにあありそうです。スクールカースト的に考えれば、異性とのコミュニケーション能力が高いほど上位に属するという感じでしょうか。
異性とのかかわりに関しては、家族に異性の兄弟がいるかどうかも大きく影響します。要するに、異性に対する免疫力と言うか、慣れですね。そのアドバンテージがある者は最初からうまく異性とコミュニケーションが図れるでしょうし、逆もまたしかりです。さて、異性とどのように接していたか思い出せたでしょうか。
・異性への意識
・異性との会話、やりとり
・異性とのエピソード
・異性から言われて傷ついたこと、嬉しかったこと
・友だちの異性とのかかわり方
ちなみに少し古いですが、2005年に大手教育系企業が行なった調査だと、中学時代に異性と付き合ったことのある割合は以下のとおりです。
中学1年生(11月時点)
男子 16.8%
女子 23.7%
中学2年生(11月時点)
男子 23.0%
女子 28.9%
中学3年生(11月時点)
男子 35.1%
女子 39.4%
かなり高いような気もしますが、どうでしょうか。また、別の機関が中学生を対象に2015年に学年や性別を問わず行なった調査では、「恋人がいる」13.3%、「恋人がいない」86.7%という数字もあります。
もっとも、この頃の付き合いはかなりあいまいですし、地域や世代によってもかなり変わってきそうです。とはいえ近年、「若者の恋愛離れ」というのは実際に進んでいるようです。趣味に没頭したり、学業でそれどころではなかったり、シンプルにめんどくさかったりと言うのが大きな理由です。確かに今は様々なサービスやコンテンツが充実しており、一人でも楽しめることが増えていますし、親からいい子に育てられすぎて消極的な子どもも増加傾向にあるそうです。
ともあれ、中学時代の異性とのかかわりは複雑だけに、それぞれに全く異なる思いやエピソードがあると思います。ぜひ、当時の出来事や率直に感じたことを、「自分史」に記してみてください。
ちなみに統計によると初恋の人と結婚する確率は約1%。そのなかでも中学時代に初めて出会ったケースもかなりありそうですから、学年で一組くらいは結婚している計算になります。