コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、田舎の祖父母の思い出を書く
小学校の頃、田舎の祖父や祖母と過ごした思い出はありますか。
都心部に住まいがある人は、お正月やお盆は親の実家でゆっくり過ごすという人も多いと思います。お正月やお盆、ゴールデンウィークは帰省ラッシュで交通渋滞もものすごいですが、そうしたことも含めて様々な記憶が残っているのではないでしょうか。
ランドセル業界では夏休みの帰省を狙って、お盆に帰省する孫にランドセルを買ってあげるという文化を生み出そうとしていますが、まさにこれは「孫に何かプレゼントをしたい」という田舎の祖父や祖母の心理をついた素晴らしい戦略です。
これによってランドセルもどんどん進化して、黒や赤以外のカラーバリエーションが増えているのは当然として、なかにはイタリアの熟練職人が作り上げた20万円を超える高級ランドセルもあるようです。
祖父や祖母の家に行くと、絶対に食べきれないほどのフルーツやお菓子などをふるまってくれるというのもあるあるですよね。やはりそれくらい孫は可愛いし、子どもたちの帰省を心待ちにしているのでしょう。それに今の高齢の世代が若い頃の終戦直後は食べ物が不足していた時代ですから、お腹いっぱい食べさせてあげたいという気持ちも働いているのだと思います。
・両親それぞれの実家の思い出
・帰省の頻度、タイミング
・両親の実家の付近で訪れた場所
・両親の実家で印象に残っている出来事
・両親の実家で食べたもの
・両親の実家に行くまでの道中のこと
・墓参りの思い出
これらについて、自分史に書けそうなエピソードはあるでしょうか。
ちなみにあるリサーチ機関が都内在住の既婚男女1000名を対象にした「年末年始の過ごし方」に関するアンケートによると、「自宅で過ごす」が69%、「自分の実家に帰省」が40%、「配偶者の実家に帰省」が31%という結果でした。基本的には自宅で過ごし、夫婦のいずれかの家に行く割合が30~40%といったところでしょうか。この数字をみると、意外に帰省していないものなんですね。
さて、小学生時代に実家で過ごした記憶や思い出はよみがえってきたでしょうか。非日常の体験だけに、けっこう覚えていることは多いと思います。ぜひ、そのときのエピソードや自らが率直に感じたことを、自分史に記してみてください。
個人的にも色々と思い出せそうですが、なぜか印象に残っているのは小学校低学年の夏休みに山形県にある母方の親せきの家に遊びに行ったときのこと。自然豊かな場所だったのですが、近くの田んぼに赤いバッタと赤い小さなカエルがいたんです。ものすごく驚いて、東京に戻って学校の友だちに話したら、誰も信じてくれませんでした。そんなことをふと思い出してネット検索してみたら、実際に赤いバッタと赤いカエルはいるようです。それを知ったいま、当時の友だちにぜひこの事実を伝えたいですね。