コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、小学生時代の学校行事のことを書く
小学校時代の学校行事のことを覚えていますか。
主だったところでは「運動会」「遠足」あたりでしょうか。それ以外にも「学芸会」「事業参観」「社会科見学」「林間学校」「家庭訪問」「餅つき大会」「写生大会」など、学校によっていろいろとあったと思います。あとは「身体測定」「全校朝礼」「避難訓練」なども、ある意味で行事と言えますし、なんだかんだと色々なイベントや行事があったと思います。
全く記憶のないものもあれば、うっすら覚えているもの、一生忘れられないエピソードなど、それぞれの項目で色々な思い出があると思います。全部いっぺんに思い出すのは大変ですから、一つひとつの項目に対して、ゆっくり自分の記憶を辿ってみてください。一つのことを思い出せたら、それが引き金になってさらに深く記憶がよみがえってくることもよくあることです。
それと小学校の頃の記憶は、意外と両親や兄弟が覚えているもの。うまく聞き出すことができれば、より内容は深まりそうです。
もし深く思い出せなかったとしても、無理に思い出す必要はまったくありません。うっすらと覚えている他愛のないことでも、その事実を記すことが自分史を書くうえでは大切です。自分がうっすら覚えているということは、それが印象に残っているということでもあります。意外にどうでもいいことを覚えていたりしますが、その記憶から自身の本質的な部分が見えてくるというのも、面白い点だと思います。
個人的には、特にこれと言ったことは思い出せませんでした。断片的には思い出せるのですが、エピソードとしては弱いものばかり。遠足のときに駄菓子屋の息子が透明のプラスチック容器で丸いふたがついているスルメをそのまま容器ごと持って来て友だちに配っていたシーンとか、当時はやっていたコーラアップをプラスチックの容器から押し出す感覚が好きだったなとか、本当にどうでもいい記憶しかありません。おそらく当時は、あまりものごとを真剣に考えておらず、ただなんとなく生きていたのでしょうね。
他の行事に関しても、運動会では小1のとき小6とペアを組む競技で6年生があまりにも大きくて現場監督みたいだったなとか、写生大会で隣にいた友だちが水の入った絵の具の黄色いバケツを遠心力を利用してグルグルと回していたら担任にブチ切れられていたとか、スキー教室では大学生のインストラクターとリフトに乗っているときに「パラレルできますか?」と的外れな質問をしたらなんだコイツという目で見られて悲しかったとか、本当に断片的な記憶しかありません。でもやっぱり、これらの記憶が残っているのは、そのときに自分の心が大きく動いたということにほかならず、自分史に書くべき内容だと思います。
ぜひ、どんな些細なことでも、学校行事の記憶を思い返してみてください。