コラム
COLUMN
書き方
「自分史」に、小学校入学のことを書く
小学校入学時のことを、どれくらい覚えていますか。
幼稚園や保育園は親に送り迎えしてもらっていたと思いますが、小学校からはランドセルを背負って自分の足で登校します。私立の小学校であれば、バスや電車を乗り継いで通った人もいると思います。
小学校は基本的な生活習慣や社会性などを身に付ける初めての場でもあり、人生においては一番最初の大きな区切りでもあります。さて、当時のことはどれだけ覚えているでしょう。
・入学式の日のこと
・自分の席の周りにいた生徒
・担任の先生の雰囲気、印象
・入学当時に友達と遊んだこと、話した内容
・クラスや教室の雰囲気
・ランドセルを買ってくれたのは誰か、その色・形
・学習机の形、色、使い勝手
・入学直後のイベント、覚えていること
など、入学式や入学直後の時期について印象に残っていることを、ぜひ一つひとつピックアップしてみてください。ただ、この頃の記憶があまりないという人もけっこう多いです。もし記憶がなければないで、この項目は飛ばせばいいと思います。
ちなみに私自身も恥ずかしながら、当時のことはあまりよく覚えていません。しいて言えば、入学式の日に座った席の隣の女の子がハーフだったことでしょうか。他の子と雰囲気が違ってやけに色が白かったので、どこか不思議な気持ちになったことを覚えています。
余談ですが、日本で入学式というと桜の季節の春がほとんど。一方で海外の入学式は、約70%が秋に行われるそうです。例えばヨーロッパでも9月に行われることが大半ですが、これは農業のスケジュールに関係していると言われています。
ヨーロッパでの農業の繁忙期が7~8月に集中するなかで、農家としては子どもに農作業を手伝わせたい。一方で国は多くの子どもたちを学校で学ばせたい。そうしたそれぞれの意向を考慮して、農作業が落ち着く9月に新学年をスタートさせるというのが一般化したようです。
役所の会計年度も4月からですが、それも農業に関係しています。日本人の多くが農家だった明治時代、秋に収穫したコメを農家が現金に換えて納税し、それをもとに国が予算編成するうえで4月がちょうどいいタイミングだったというわけです。当時のイギリスも4月だったことも影響しているようです。結果的に日本でのものごとのはじまりは、桜が咲く4月ということに統一されました。
小学校入学というのは、新学期であることに加え、社会生活のスタートでもあります。小学校入学時の思い出を、思い出せる範囲でぜひ書き記してみてください。