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書き方

2019/11/17

自分史に「幼稚園・保育園」時代のことを書く

自分史に「幼稚園・保育園」時代のことを書く

 

幼稚園、保育園時代のことは覚えていますか。

 

前回のコラムで「人間の記憶は3歳から」ということについて触れました。ということは、自分史のスタートはちょうど幼稚園に入学する3歳から始まるとも言えます。ではまず、自分が幼稚園児・保育園児だった頃のことからゆっくり思い出してみましょう。

幼稚園はどこにあったか、どんな園舎だったか、先生はどんな人だったか、どんな友だちがいたか、友だちと何をして遊んだか、帰り道はどこに寄ったか…。当時のことで思い出せることは少ないと思いますが、「幼稚園の先生から手紙をもらった」など、どんな些細なことでもいいので思い出してみてください。

今でも記憶に残っているということは、そのときの自分がとても印象に残ったということ。そうした記憶の集合体が今につながっているわけですから、どんなことでも書き残しておくのがいいと思います。

 

もちろん、3~5歳くらいの記憶は、今の自分から最も古い時期なわけですから、鮮明な記憶が残っている人のほうが少ないかもしれません。とはいえ、断片的な記憶でもいいのです。「自分史=エピソードの集合体」なので、今思い出せることをしっかり思い出すことが大事です。断片的な記憶を集めることで、それが立体的につながっていくことだってあります。

それにエピソードとも言えないあいまいな記憶しか残っていなかったとしても、なぜその記憶が残っているのかの理由を、今の自分が考えて書いてもいいわけです。

ある程度、鮮明に残っている記憶を羅列するよりも、断片的な記憶を今の自分の見解込みで膨らませて書いたほうが面白くなるケースも十分に考えられると思います。

 

ちなみに「幼稚園」と「保育園」の大きな違いは、その役割と国の管轄です。「幼稚園」は学校の一環として文部科学省の管轄であるのに対し、「保育園」は保育を行なう場所として厚生労働省が管轄しています。

なお、「幼稚園」が日本で最初に誕生したのは江戸幕府が滅亡した5年後の1872年、京都の小学校に付設された「幼穉遊嬉場」とされています。一方で初めての「保育園」は1890年。子守をしながら学校に通う子供たちを対象につくられた、新潟県の「静修女学院附設託児所」が最初だとされています。

 

ともあれ、「三つ子の魂百まで」というように3~5歳はその後の自分の基礎をつくる大切な時期。今に至る自分のルーツが、この頃に培われたというケースも実は非常に多いです。音楽やスポーツ、ものづくりなどへの興味は、この頃の過ごし方に大きく左右されるという側面はあります。だからこそまず、自らのルーツとなるこの時期のことを改めて思い出してみてください。もしかしたら今だからこそ気づける、新たな発見があるかもしれません。

 

 

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