コラム
COLUMN

書き方

2019/11/11

「自分史」の書き始めについて迷ったときの考え方

「自分史」の書き始めについて迷ったときの考え方

 

「自分史」の書き始めについて、迷っていませんか。

 

実際、「自分史を書く」と思っても幅が広すぎてどこから着手していいのかが分からず、それが原因で結局は書かずじまいという人もけっこういるそうです。覚えているところから書くのもいいですが、それだと最後にまとめづらいというのがネックになってしまう。そんなときは、シンプルに「出生から書く」のがおすすめです。

 

自らの人生のスタート地点なわけですから、ある意味で当然ですが、やはり時間軸に沿って進められるのでスムーズに書き進められるというのがメリットです。また読者側からしても、そのほうが読みやすさにつながります。

 

では、出生時から書き進めるとして、どのような一文から始めればいいでしょうか。まずは事実を並べ、そのあとにできるだけ周囲の状況を書き記せればいいと思います。

 

例えば

「私は昭和6年7月8日の朝、長崎市のはずれにある岩瀬道町という小さな町で生まれました」

と書くとしましょう。これは「いつ」「どこで」生まれたという事実ですから、それが分かれば誰にでも書けます。問題は、この次にどう言葉をつなげていくかということ。できるだけ当時の状況が分かる内容を書くと、臨場感が出ていい感じになると思います。

 

「母から聞いた話によると、朝から小雨まじりの蒸し暑い日だったそうです。そのときは、ちょうど梅雨時期の真っ最中。私が雨男とよく言われるのは、これがツールになっているのかもしれません」。

 

こんな感じで出生時の経緯や状況、まつわるエピソードなどを交えることで、読み手の関心を誘うことができます。もし出生時の個人的な情報がなかったら、生まれ育った町の環境や特徴を記してもいいと思います。

 

出生時のことを書いたら、今度は自分が覚えている最も古い記憶を思い出してみてください。個人差はありますが、人間は生まれてから脳が少し発達した3歳くらいから、出来事を記憶できるようになるそうです。おそらくそれくらいの時期の記憶は、おぼろげながら残っているのではないでしょうか。

どこかに出かけたことや親とのふれあい、当時遊んだおもちゃや本、着ていた服や履いていた靴など、どんなことでもいいので思い出してみてください。そこから丁寧に記憶をたどることで、徐々に当時の記憶を掘り下げることができると思います。

それを繰り返すことで、懐かしい記憶がたくさんよみがえります。それをうまく書き記すことが、「自分史を書く」ということなのです。

 

(記憶のたどり方についてはhttps://www.rosettas.jp/column/?tag1[tag1]=%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%AE%E8%BE%BF%E3%82%8A%E6%96%B9)こちらを参照いただけると幸いです)

 

 

 

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