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書き方

2019/06/18

なぜ「自分史」には、否定的な意見があるのか

なぜ「自分史」には、否定的な意見があるのか

「自分史」に対して、どんなイメージを持っていますか。

 

前の記事で、自費出版トラブルによる「自分史」のマイナスイメージについて触れました。実は「自分史」には、それ以外にも否定的な意見があったりします。

 

の否定的な意見はおおむね、「過去を振り返るのはネガティブ」という発想からきています。たしかに、「過ぎ去った過去を振り返ること自体に意味がない」という意見も一理ありそうですし、過去の成功体験にすがる人のことをみて見苦しいと思うかもしれません。こう思う人はたいてい、未来を見据えるからポジティブになれると考える傾向の人が多いです。

 

では、今を生きる人にとって「過去」と「未来」、どちらが大事なのでしょうか。

 

この問いに関しては、「過去も未来も同じくらい大切」としか言いようがありません。例えるなら、優れた指導者の資質として「厳しく追い込むタイプ」と「ほめて伸ばすタイプ」、どちらが大切かという議論に似ています。人を成長させるには「厳しさ」も「やさしさ」も同じくらい大切なわけで、どちらがどうこうという問題ではありません。

これと同様に人々が健やかな生活を営むには、「未来を見据える」のも「過去を振り返る」のも、どちらも同じくらい大切であるというわけです。

 

なかには過去の失敗や汚点、あやまち、大失態なんて思い出したくないという方もいます。しかしもし自身が様々な苦労を乗り越えて平穏な日々を送っているのであれば、過去のマイナス要素も肯定的に捉えることができるはずです。その過去があるからこそ、今の自分があると。逆に言えば過去のあやまちを引きずっているうちは、無理に自分史を書かないほうがいいと思います。

 

結局、過去が良かったか悪かったかよりも、今現在から振り返ったとき、自分のなかで過去をどのように消化するかが大事なのではないでしょうか。自己肯定感(そのままの自分を認める感覚)の強い人は、どんな過去でもポジティブに受け入れます。だから当然、過去を振り返ることにも抵抗はありません。

 

では、自己肯定感を高めるにはどうしたらいいか。自分史制作などを通じて自分のことを深く掘り下げ、そこから自然と湧き出てくる感情に対して素直になることだと思います。とは言え実際問題として、人生には様々なしがらみがあるだけに、これは思いのほか難しいことでもあるのですが…。

 

ともあれ学校で歴史を学ぶのは、そこに大きな学びがあるからです。同様に自分史も、自分だけが得られる貴重な学びが必ずあります。だからこそ「自分史」には、マイナス要素を補って余りあるほどの価値があるのです。

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