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2019/06/16

亡き親の「自分史制作」とは

亡き親の「自分史制作」とは

「孝行のしたい時分に親はなし」。

 

 「親のありがたさが分かる年ごろには親はこの世にいない、生きているうちに親孝行すれば良かったと悔やむ」といった意味ですが、この思いを痛感している人は非常に多いです。なにかと複雑な現代社会において、ひとたび親元を離れてしまうと疎遠になりやすく、親のことを疎かにしてしまう傾向があるからです。せめて感謝の気持ちを伝えておけばと、悔やむ人も少なくありません。

 

確かに親が亡くなってからでは、旅行に行ったり美味しいレストランに連れて行くなど、時間を共有する形での親孝行はできません。ただし、自分史という形ならば残せます。故人をよく知る人間や故人の配偶者、子どもたちが故人ことについて記してまとめれば、それも立派な自分史と言えます。どちらかと言えば「家族史」というニュアンスのほうが近いでしょうか。

 

亡き親の自分史を作るには、まずは自分が覚えている親とのエピソードや親のパーソナルな情報を書きだしたうえ、家族や親せきなどに親の話を聞くことが肝心です。何人かの視点によって、故人の人物像が立体的に浮かび上がるからです。

 

親族以外で接点のあった人と話せる機会があれば、積極的に話を聞きたいところ。おそらく、家族での顔とはまた違った一面が見えてくるのではないでしょうか。生前は関係が近すぎて見えていなかった親の社会との接点に触れることで、日々をどのような思いで過ごしてきたのかが垣間見れるはずです。

 

そうやって親の話をいろいろな人から聞いていくことにより、心の奥に眠っていた亡き親とのエピソードをたくさん思い出してくれるでしょう。そして情報をくれた方々が、親の自分史の仕上がりを楽しみにしてくれるようになると思います。実はこうした一連の流れが、何よりの親孝行でもあるような気がしています。

 

もちろん、生前に親から直に話を聞いたうえで自分史をまとめるのが理想です。とはいえ「孝行のしたい時分に親はなし」という状況になったとしても、上記の方法で自分史を作るなど何らかの形で親孝行はできます。「自分史=親孝行ツール」であり、親が亡くなった後でも制作できるものであることを、頭の片隅においていただけたら幸いです。

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