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書き方

2019/04/28

「自分史」を書くにあたってのマナーとは

「自分史」を書くにあたってのマナーとは

「自分史」は形式やスタイル、書き方に何の縛りもない自由な媒体です。

 

だからといって適当な内容になってしまっては作る意味が薄れますし、それが結果的には違和感や読みづらさに繋がります。そこで今回は最低限、守っておきたい自分史のルールやマナーについて記します。

 

 

❶「である調」か「ですます調」、どちらかに統一

 

 

これは自分史に限ったことでなく、これは文章を書くうえでの基本ですね。世にあるどの文章も基本的には、このどちらかに統一されているはずです。「ですます調」の文章のなかに意図的に「である調」が登場することもありますが、これはアクセントとしてあえて用いられているケースです。もちろん読みやすさをしっかり考慮したうえなので違和感を覚えることはなく、むしろ効果的な場合が多いです。

また、数字の表記も漢数字(一、二、三)かアラビア数字(1、2、3)か、読み手の混乱を避ける意味でもどちらかに統一するのがベターです。

 

自分史を書くにあたって、家族や友人など親しい人に語り掛けるようなイメージなら「である調」、不特定多数の方に向けてなら「ですます調」がしっくりきます。

 

 

 

❷ 差別用語は避ける

 

差別用語とは、「他者の人格を個人的にも集団的にも傷つけ、蔑み、社会的に排除し、侮蔑・抹殺する暴力性を持つ言葉」のこと。人間についての表現がほとんどで、例えば「痴呆」→「認知症」(痴呆という字に侮蔑的な意味合いが含まれるため)、「看護婦」→「看護師」(男女雇用機会均等法の改正により)と周知されるようになったのは最近です。障碍者も、一昔前は障害者と表記していました。「害」ではないということで、今では「碍」という字を用いることが一般的になっています。

 

ほかにも、職業や身分を表すものとして、

「ルンペン」「乞食」「土方(どかた)」「百姓」「ポリ公」「坊主」「株屋」「酋長」「賤民」などがあります。

 

また、身体的特徴を揶揄するような表現として、

「チビ」「ハゲ」「デブ」「ブス」「ガイジ」「チショウ」「コミュ障」「アスペ」「アル中」「つんぼ」「めくら」「どもり」「びっこ」「きちがい」「白痴」「廃人」などが挙げられます。

 

これらの差別用語は、たとえ悪気がなく使ったとしても、読み手が過敏に反応したり不快な思いを抱いたりする恐れがありますから、可能なかぎり使用を避けるか、別の表現で補うのが無難です。

 

 

 

❸ 登場人物のプライバシーに配慮する

 

自分史の文章内で自分以外の人間を貶めたり、蔑んだり、誹謗中傷するような表現は、特に不特定多数の読者を想定して書くのであれば避けたほうがベターです。

読者が不快に思うかもしれませんし、仮にその当人の目に触れたらと考えると後味が悪いですよね。憎んでいた人のことを書いてもいいと思いますが、過激ではなくマイルドな感じで読み手に配慮した表現にするといいかもしれません。

また、過去の男女関係や金銭がらみのことなど、知られてはまずいような秘密を暴露するような内容も避けたほうが無難です。それが後々、取り返しのつかない大きなトラブルとなって返ってくる恐れもありますからね。自分史は会話とは違って文字として残る以上、その後のこともある程度は考慮するほうがよさそうです。

 

もちろん上記に上げた内容は絶対に守らなければならないというわけではなく、全ては自己責任です。人の不幸は蜜の味と言いますし、過激な内容を求めている人もいるかもしれません。ただ、自分史には縛りや制約がないからこそ、やはり書き手のモラルやマナー、自制心といった部分は必要だと思います。

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