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書き方

2019/04/22

子供の頃の夢を、「自分史」でどう書くか

子供の頃の夢を、「自分史」でどう書くか

幼い頃、自分の将来にどんな夢を抱いていましたか。

 

プロ野球選手やトップアイドルといった有名人や、弁護士や医者など社会的ステータスの高い職業、あるいは漠然と社長や権力者など、だいたいの人は将来に対するなんらかの夢やイメージは持っていたと思います。

 

そうした夢や目標を持ちながら成長し、誰もが大人になるわけですが、結果的にその夢は叶ったでしょうか。あるいはそれが叶わずとも、それに近い職業に就いていますか。自分史を書こうと思ったタイミングであれば、おそらくある程度の答えは出ているでしょうから、昔の夢と現状とを比較したうえで今の率直な気持ちを自分史に反映してみても面白いと思います。

 

今のシニア世代の方々は終戦直後の厳しい時代を生きぬき、経済的な豊かを求めて社会に出た方が大半だったと推察できるので、幼少期の夢よりも現実の生活を優先せざるを得なかった人も多いと思います。そのなかで日本経済の成長と共に自らの生活が豊かになり、かけがえのない幸せを手に入れられた方も大勢おられます。

 

シニア世代ではなく、あるリサーチ機関が今の20~40代の方々を対象に「小さい頃に夢に描いていた職業に就いていますか?」というアンケートを行なったところ、約49%の方が「全く関係ない職業に就いている」と答えています。次いで「そもそも夢はなかった」が34%、「近い職業に就いている」が10%、そして実際に夢をかなえたと答えた人は、わずか7%に過ぎませんでした。

 

では、いまの大人は子ども時代、いったい何の職業に就きたかったのでしょうか。そして今の子どもは将来、何になりたいのでしょうか。以下は専門のリサーチ機関が小学生を対象にリサーチした、将来なりたい職業ランキングです。

 

 

〔男の子〕

1970年

1位:エンジニア 

2位:プロ野球選手 

3位:サラリーマン 

4位:パイロット 

5位:電気技師

 

2018年

1位:学者/博士 

2位:プロ野球選手 

3位:サッカー選手

4位:医者 

5位:警察官

 

〔女の子〕

1970年

1位:スチュワーデス 

2位:デザイナー 

3位:先生 

4位:看護婦 

5位:タレント

 

2018年

1位:食べ物屋

2位:看護師 

3位:保育/幼稚園の先生 

4位:医者 

5位:学校の先生

 

 

もちろんこうしたランキングは常に変動しますし、地域差などもありそうですが、いずれにしても世相を如実に反映していると言えます。

しかし夢を抱きながら、それを叶えた今の大人は7%にすぎません。むしろほとんどの大人が理想と現実に悩んだか、確固たる目標はなくその場その場で判断をしてきた結果として今があります。その葛藤や行動こそが人間らしい点であり、自分史に詳述すべき事柄でもあると思います。

 

小さいころの夢が叶わなかったとしても、むしろそれが当たり前。人生はこれからも続いていくわけですから、今の夢を達成するチャンスはまだまだあります。何歳からでも決して遅いということはありません。ぜひ、小さい頃の夢とその結果、そして今抱いている夢や目標の詳細を、丹念に自分史に書き記すことをお勧めします。

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