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書き方

2019/04/14

「まえがき」「あとがき」は読者との距離を縮めるツール

「まえがき」「あとがき」は読者との距離を縮めるツール

今回は「まえがき」「あとがき」についてです。

 

 

自分史をまとめるにあたり、「まえがき」「あとがき」が必要かどうか、迷う人もいるかもしれません。別にこれに関しては、作者である自分自身が決めるべきことなのですが、ないよりあったほうがベターです。なぜなら「まえがき」「あとがき」は、「読者への手紙」という側面もあるからです。

 

まず「まえがき」について、定義としては「本文の前に書き添えられる文章」のこと。なぜ自分史を書こうと思ったかというその動機や、本文がどんな構成なのかについて最初に前置きしておくことで、読者に本文の内容をスムーズに読み進めてもらうことが狙いです。

 

簡単に一例を挙げると、

 

「世間知らずの私が鹿児島から上京して就職した大手自動車メーカーでどんな仕事に携わってきたのか、どんな思いで日々を過ごしたか、どのような気持ちで同僚や上司、部下、家族と接してきたかの葛藤と苦悩、そしてささやかな喜びを書き留めました」

 

「数々の失敗や挑戦から学び得た私なりの人生哲学を、子どもや孫たちに伝えたいと思って書き綴りました」

 

といった感じでしょうか。

 

 

一方の「あとがき」について、その定義は「書物や手紙の終わりに書きそえる言葉」のこと。自分史であれば、書き終えたあとの率直な気持ちなどが綴られている場合が多いです。「実はあのときこうだった」というように、ここで本音を明かしても面白いかもしれません。

 

文字数に関しては、簡潔に数行でも、小説のあとがきのようにものすごく長くても、それも含めてその人の人となりが現れるという点では、その多寡はどちらでもよさそうです。

 

 

「定年退職を迎えて自由な時間が増えたことでなんとなく書き始めたが、次第に子供たちに伝えきれていないことがたくさんあることに気が付き、3年半もの歳月がかかったがようやく全てをまとめることができた。それに書き終えた副産物として、自分の人生の意味がうっすら見えたような気がする。この貴重な経験を踏まえ、今度はまた違った別の視点から2冊目の執筆に挑んでみたい」

 

これはあくまで「あとがき」の一例ですが、何はともあれ、書き終えた後の率直な感想をありのまま記すのがいいと思います。こういうところにこそ、書き手の人柄が現れるもの。最後にその文章を読んだことで、書き手のことを懐かしく思い出すこともありそうです。

 

本文とは直接関係のない「まえがき」「あとがき」はある意味で補足的なものですが、読者との距離をグッと縮める素晴らしいツールでもあります。晴れて自分史を書き上げた際には、どんな簡単なことでもいいので、導入と締めに自分なりのメッセージを書き記すことをお勧めします。

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