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書き方

2019/04/12

市販のノート一冊からでも「自分史」は作れる

市販のノート一冊からでも「自分史」は作れる

「自分史を作ろう」と思いついたとき、書くこと自体は今すぐにでも簡単に始められます。一方で書き上げたものを実際に編集したり製本したりするのが、大変だと思っている人は多いです。たしかに自分で製本するのは大変なので、最終的には印刷会社や製本会社に依頼するというケースがほとんどではないでしょうか。

 

実際問題として、それが手間で書くことを躊躇っている人もいるかもしれません。また、「自分史を作るにあたって、パソコンを用いれば便利なのは何となく想像つくが、パソコン自体をうまく使いこなせないため執筆の意欲が湧かない」という人もいそうです。そんな人にお勧めしたいのが、市販のノートから作る自分史です。

 

市販されているA4サイズの大学ノートは、紙の枚数で30~40枚というのが一般的。ページ数だと60~80ページになります。そのノートの一ページを一年分に設定して各ページごとに西暦と自分の年齢を記し、あとはその年に該当する出来事や思い出、情報などを思い出せる限り書き出していきます。現在80歳の方なら、ひとまず過去を振り返るぶんとしては40枚のものを選べばちょうどいいですね。

 

もちろん一気には書けないので、最初のうちは空白のページも多いはずです。そのなかで、何かの拍子で思い出したエピソードをすぐに記せるよう、絶えず手元に置いておくといいと思います。出先などでそのノートを持っていないときに新しい記憶を蘇ってきたとしたら、スマホや携帯のメール機能などを用いてメモをしておくのもいいかもしれません。

 

そうやって何かのエピソードを思い出すたびにそのノートに書き加え、徐々にページが文字で埋まっていけば、それだけで十分に自分史と呼んでいいと思います。続ければ続けるほど書き慣れていきますから、いつしか自分なりの執筆スタイルも確立していくでしょう。

 

結果的にそのノートは、自分の人生が詰まった情報の宝庫になります。これは世界に一つしかない唯一無二の媒体で、自分の分身と言っても過言ではありません。

もちろんそれだけで「自分史」と呼べるものですが、さらにいいのは本格的に自分史を書くうえで最高の資料になること。もしこのノートづくりを通じて書く楽しさや自分の業績を記す意義に目覚めたら、このノートを骨格として、改めて自分史を書くこともできるのです。たくさんの過去に思いを巡らせ、それをアウトプットしたあとですから、より深く、より読者に配慮した素晴らしい内容の自分史が書けることは間違いありません。

 

自分史に興味はあるけどパソコンが苦手な方、製本に敷居の高さを感じている方、あまりお金をかけられない方はぜひ、一冊の市販ノートから作る自分史に挑戦してみてはいかがでしょうか。そうやって自分の人生を俯瞰してみることで、何か新しい世界が開けるかもしれません。

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