コラム
COLUMN
書き方
ブログでつくる「自分史」
前回は、写真メインの「自分史」について触れました。今回は、その写真や画像データが効果的に活かせる「ブログ」の自分史についてです。
ご存じかと思いますが、ブログとは日記などを時系列に公開できるウェブサイトの一種。画像も含めて日記的に日常のことを記したり、コメントを通じて読者との交流も図れます。基本的には無料で使えるので、気軽に試してみたことのある人も多いと思います。
そもそも文章を書くにあたって、必ずしも紙である必要はありません。インターネット全盛の時代、もはや文章はパソコンで書く人のほうが多いでしょう。そのようなパソコン上で書いた文章は紙に印刷するよりも、文章をそのままブログなどの形で公開ほうが効率的です。
もちろん紙は紙で、実際に形のあるものとして残るという良さがありますから、それぞれの媒体の良さを理解することがまずは大切です。
では、「日記」と「ブログ」の違いは何でしょうか。
日記は基本的に自分しか読み返さないですが、ブログは性質上、不特定多数の人の目に触れるという前提で書く点にあります。ブログで日記としても、どうしても他人の目を気にせざるを得ません。
「自分史」も、基本的には不特定多数が読むという前提で書くケースが多いと思いますから、「ブログ」と「自分史」の執筆スタンスは似通っていると言えます。つまりブログは、自分史と相性のいい媒体と言い換えてもよさそうです。
それにブログとはいえ、インターネット上だけのものとは限りません。実際、ブログの内容を書籍化した出版物もたくさんあります。代表的なものだと、中川翔子さんの「しょこたん☆ぶろぐ」や藤田晋さんの「渋谷で働く社長の告白」など。芸能人や著名人のブログから書籍化されたケースは多々あります。
著名人でなくとも、一般のブログユーザーに向けたブログ製本サービスなどは充実しています。興味のある方は「ブログ 出版」などで検索してみてはいかがでしょうか。
「自分史執筆」と聞くとなんとなく敷居の高さを感じる人も多そうですが、「ブログの延長線上に自分史がある」と考えれば、けっこう気軽に取り組めそうです。
個人情報漏洩のリスクやブログのデータ消滅などの危険性はありますが、ブログは自分史を書き進めるにあたり、しっかりとケアすれば大きなメリットが得られると思います。
ブログデータの消滅や、ブログサービスの終了に備えるならば、やはり「本」という、形あるものとして残すか、あるいは文字情報をテキストデータとして控えておくことをお勧めします。
ともあれ、ブログは「自分史制作」において、非常に役立つツールであることは間違いありません。
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