コラム
COLUMN

書き方

2019/03/12

実家に「自分史」のヒントあり②

実家に「自分史」のヒントあり②

 

前回の“実家に「自分史」のヒントあり①”では家のなかにあったもの、家のなかで起きたことについて思い出すと効果的であることに触れました。今回はその続きです。

 

さて、実家の記憶をよみがえらせることはできたでしょうか。その作業が終わったら、次はゆっくりと目を閉じ、頭のイメージのなかで家のドアを開けて外に出てみてください。玄関でお気に入りの靴を履き、戸を開けると、両隣や向かいの家の雰囲気、街並みや道路、近隣の人たちが脳裏に浮かび上がってくると思います。

 

では、目的地を決めてそのまま歩きます。通っていた小学校までの道のりをイメージするとしたら、例えば外に出てすぐの八百屋の角を曲がり、信号を渡って大通りを越え、地域の図書館を左に曲がって、その先のアパートを右に曲がって・・・といった具合です。断片的ですが、意外に思い出せるのではないでしょうか。

 

そうやって一つ一つの小さな記憶を丹念に拾い上げていくうち、その道中で友だちと交わした会話や巻き起こった出来事、登下校時はどこに立ち寄って何をしたかなど、思いもよらない記憶がよみがえってくると思います。

日々の生活の中ではそんな些細な記憶は思い出せませんが、脳のメモリにはしっかりとインプットされており、意識して思い出そうとすると思い出せるのが人間の脳のすごいところであり、面白いところでもあります。

 

今ならグーグルマップのストリートビュー機能を使えば、思い出さずともモニター上で実家付近の画像が見られます。場所や世代によっては、雰囲気ががらりと変わっているかもしれませんが、当時を思い出す大きなヒントにはなりそうです。

 

もしかしたら、「あまりにも些細なこと過ぎて書いたとしても意味がないだろう」と思う人もいるかもしれません。しかし実際は、大まかでざっくりとした抽象的な内容よりも、細部にわたる具体的な内容のほうが読者はイメージしやすく、親近感がわきやすく、共感しやすくなります。さらに些細なエピソードに加えてその際の自らの心の機微を記すと、より面白い内容になると思います。

 

自分の歴史を記すということは、社会を記し、時代を記すことと同義です。個人的で細かく具体的な描写こそが、そのときの社会や時代を映し出しているんですね。

サービスに関するご質問、気になる点はお気軽にご相談ください。

090-6548-3331
9:00-21:00(土日祝除く)