コラム
COLUMN
書き方
2019/03/06
「自分史」に、辛かったことは書くべきか?
「自分史」の軸となり、読者が興味を持つであろう内容は3つあります。
とても楽しかったこと
とても辛かったこと
大きな決断
それぞれの時代や環境において、この3つをベースに書き進めると、それに付随するエピソードも含めて様々な内容が思い出されると思います。この3つは筆者の心が大きく揺れ動いた出来事でもあり、これらを掘り下げて詳細を記すことで、きっと読者の共感につながると思います。
このなかで「辛かったこと」に関しては、書くのをためらってしまう人もいるかもしれません。ただ、ひとつ言えるのは「その辛い経験があったからこそ今がある」ということ。辛かった出来事や過去の失敗はそのまま自身の成長につながっているわけですから、自分という人間を語るうえでは欠かせないエピソードとも言えます。
辛すぎて絶対に触れたくない内容だとしても、必ず書けるタイミングは訪れます。どんなに辛いことでも、時を経てばいい経験だったと思えるのが人間の心理だからです。逆に辛さや悲しみを引きずっているうちは、無理に書かないほうがいいかもしれません。
辛いことはないほうがいいかもしれませんが、順風満帆な人生よりも波乱万丈のほうが、後から思い返すと趣深いもの。というかむしろ平坦な人生を歩む人など、実際にはほとんどいないのではないでしょうか。山あり谷ありが人生だと思いますから、辛い時期があるのも普通のこと。それをいい思い出だと思えたときが、自分史の書くべきタイミングです。