コラム
COLUMN
書き方
2019/02/18
「自分史」は、誰がチェックすべきか?
自分史を書きあげたら、自分でチェックすることが大切です。
身の回りで目にする活字には、基本的には文章校正や校閲といったチェック作業が入っています。その結果、誤字・脱字や主述のズレ、整合性の不備などはほとんどありません。
「校正」とは、字句の間違いを直すこと。「校閲」は字句の誤りに加えて事実関係までチェックすることを指し、新聞社や出版社にはこの作業の専門スタッフも在籍しています。以前に石原さとみさん主演で「校閲ガール」というの連続ドラマが日本テレビ系列で放映されていましたが、まさにその作業です。書きなれた人の文章だとしても、やはり思い込みなどもあるわけで、必ず第三者のチェックが入ります。
一方で自分史の場合はどうでしょうか。都合よくチェックしてくれる人は、なかなか周囲にはいませんよね。プロに依頼する手もありますが、それだとかなりの費用が必要です。
では、どうすればいいか。シンプルですが、自分の文章を自分で何度も読み返すのがいいと思います。読み返す過程で削除すべき点、表現を替えたほうがいい点などが見えてきますし、新たな記憶がよみがえるかもしれないからです。
読み返すのは書いてからすぐよりも、数日後のほうがお勧めです。そうすることで自分の書いた文章を、より客観視できるからです。その都度、加筆・修正を加えていけば、よりクオリティの高い作品に仕上がります。「前後の文章を入れ替える」「読点の位置を最適な位置に打つ」「重複個所を削る」などのちょっとした工夫でグッと読みやすく、伝わりやすくなります。
ぜひ、自分が書いた自分史を何度も読み返して、内容をブラッシュアップさせていってください。