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2023/01/17

「自分史」を書くべきタイミングはいつ?

「自分史」を書くべきタイミングはいつ?
 
■自分史を書くべき5つのタイミング

 
自分史を書くべきタイミングはいつがベストでしょうか。
 
結論から言えば、「思い立ったらいつでも」。自分史は自由度の高い媒体だけに当然といえば当然ですが、日常生活においてその必要性を感じることは極めて低いだけに、たいていの場合は何かのきっかけや人生の節目で始めるケースがほとんどです。
 
そこで本稿では、自分史を書く節目となりそうな人生におけるタイミングを5つ、時系列順に列挙したいと思います。
 
 
小学校・中学校・高校での授業

 
学生時代から自分史制作?と疑問に思うかもしれませんが、例えば小学校では作文の授業の一環として、自分史制作が課題になるケースがあるそうです。
 
実際、読書感想文など文章を書くこと自体が苦手な子でも、自分のことは意外にもスラスラと書けるもの。それが文章に慣れ親しむきっかけになることから、自分史の執筆を課題にする小・中学校は増えています。特に、卒業間近に実施されるケースが目立ちます。部活動の引退や受験シーズンが終わるなど、生活の中心にあった何かがひと段落したときも自分史制作のいいタイミングです。
 
また最近では、10歳になる小学校4年生時に成人式ならぬ〝二分の一成人式(ハーフ成人式)″といったイベントを行なう学校も増えており、その取り組みの一環として生誕から10年を振り返るという意味を込めて自分史制作に着手するクラスもあるそうです。
 
 
・自分史制作で子どもが育めること
 
小・中・高時代における自分史の役割として、〝文章に書くことに慣れる″というメリットのほか、自己成長のツールとしても最適です。在学中に何をしたか、どんなことがあったか、何を学んだかを振り返り、多感な時期の心の動きを忌憚なく記すことで、自ら客観視する素養を育みます。
 
自らを客観視できるようになると、むやみに感情的になったり混乱したりすることが減り、どんなときでも冷静に的確な行動ができるようになります。
 
この〝自らを客観視する能力″は、ある程度のカリキュラムやルールが決まっている学校生活よりも、顧客との関係や職場での人間関係など、様々な対応が求められがちな社会人になってからのほうが役立ちます。
 
基本的に現在の学校教育は知識の詰込みが主で、社会に出たときに役立つ心構えやノウハウを教えないだけに、自らを客観視できる能力を若いうちから育んでおくことは大きなメリットであることは間違いありません。
 
 
学生から社会人になったとき

 
高校生や大学生が「学生」から「社会人」になるタイミングというのは、時間的にも余裕が生まれやすい時期。どんな学生生活を過ごしたか、あるいはこれから何がしたいかを整理するいい機会だけに、自分史制作にはうってつけの期間とも言えそうです。
 
〝初心忘れるべからず″ということわざがありますが、その際に手掛けた自分史に記されているのは、社会人としてのまさに「初心」。将来、日々の仕事に追われて自分を見失いそうになったとき、初心を取り戻すための格好のツールになるでしょう。
 
社会に出るタイミングは将来への希望に満ち溢れている時期でもあるからこそ、そのときの自分にしか書けないことも意外とたくさんありそうです。
 
また、自分史執筆を通じて心の奥底に眠る本心に気づければ、その後の人生における指針が定まるかもしれません。就職活動の前にそれが分かっていれば、おのずと離職率も下がるはずです。
 
 
・就職活動時に役立つ自分史
 
自分史の制作は、就職活動時にも役立ちます。自分史を通じて自分の価値観が明確になれば、どんな業界や職種に進むべきかが自然に見えてくるはずです。仮に入社後、実際の仕事内容が想像していたのと違っていたとしても、自らの価値観が明確ならば転職や異動願いといった次なる行動も迅速に行なえるのではないでしょうか。
 
また「自分史=エピソードの集合体」という意味では、エントリーシートの作成にも役立ちます。一通り自分史におけるエピソードを洗い出しておけば、入社したい企業の理念を踏まえた内容の濃いエントリーシートが容易に作成できるのです。
 
さらに企業の面接対策においても、自分史制作はプラスに働きます。自分史制作を通じて自分の価値観が明確になっていれば、志望動機や自身の性格、学生時代の実績などを面接官に対して自信を持って答えることができるでしょう。すでに自分史のエピソードが整理されているわけですから、たとえ面接官から予期せぬ変化球の質問が来てもブレずに対応できるというわけです。
 
要するに就職活動を始める前に自分史制作をしておけば、他の就活生より一歩リードできることは間違いありません。
 
 
新しく家族ができたとき

 
結婚したときや自分の子を持ったとき、自らの決意表明として「自分史」を書いてみるのも面白いと思います。例えば結婚を機に夫婦で書いたとしたら、お互いのことをより深く理解できるでしょう。
 
付き合いの長い男女が結婚したある程度、お互いの性格は理解できると思いますが、お見合い結婚や授かり婚などは交際歴が浅い男女が結婚したケースの場合、相手がどんな性格でどんな価値観を持っているかは、すべて把握できないもの。
それによって結婚後、いい関係が築けない夫婦も実際には少なくないですが、仮に自分史によって相手の発言の背景にある考え方や本質的な性格が理解できれば、相手を受け入れたり許せたりするかもしれません。
 
互いを知るという意味では、パートナーとどのような未来を築きたいのか、また子育てのことなどについても深く考えられるいい機会になりそうです。
 
 
・我が子の未来にメッセージを
 
子供ができたことを機に自分史を記すのも効果的です。子供ができたときに何を思ったか、どう育ってほしいか、なぜその名前を付けたのか、周りの反応はどうだったかなど、それが父であれ母であれ、出産にまつわるリアルな気持ちが記せるからです。
 
例えば自らの子どもが将来、非行に走ったり人生に行き詰まったりしたとしても、その際に記した育児における初心を我が子に知ってもらうことができたら、そして親の愛情を感じてもらうことができたなら、親子の関係が良好になるかもしれません。
 
子どもが生まれたことを機に記す自分史は、子どもに対する愛情を最も素直に記せる絶好の機会でもあるわけですから、実は非常に意味のあることだと考えています。
 
子どもたちが非行に走ったりぐれたりするのは、家族の愛情が足りていないというケースがほとんど。そうしたなかで「自分史」というのは、我が子への愛情を率直に伝えるツールなのです。
 
 
定年退職後

 
自分史は、定年退職後のタイミングで書き始める人が圧倒的に多いです。たくさんの人生経験から書くべきネタが豊富にあり、体力的にもまだまだ元気、時間的余裕が生まれやすいというのが大きな理由です。
 
仕事のことを丁寧に書き記せば後輩や部下へのよき助言になり得ますし、自分史のネタを集めるなかで元同僚や上司と新たな交流が生まれるかもしれません。家族のことならば、普段は照れくさくて言えないような本音もしっかりメッセージとして残せるはずです。
 
実は定年退職後、暇を持て余しているという人も意外に多いです。定年退職した直後は、毎日が日曜日みたいなものなので、これまで忙しくてなかなか行けなかった旅行や趣味の時間に没頭できるのですが、それも毎日続くと飽きてくるもの。
 
実際、あるリサーチ会社調べによると、定年退職者が「暇だ」と感じ始めるタイミングは、平均で定年退職後から約10カ月後というデータもあるそうです。
 
それで結局はアルバイト先を探して働き始めたり、日がな一日テレビを観てぼんやり過ごす、というケースは多いです。
逆に、時間があるからこそ大学や専門学校に通って学びなおしたり、ボランティア活動に勤しんだり、それまでのキャリアを生かして個人事業主として起業するなど、新たな生きがいを見つけてセカンドライフを充実させている人も少なくありません。
 
〝セカンドライフの充実″という点で言えば、自分が何を生きがいに感じるのかを見つめ直したり、自分の思いをまとめて未来永劫に残していくという意味で、自分史制作も非常に意義深いものになるではないでしょうか。
さらに、自分史を書くこと自体が生きがいになれば、それは素晴らしいことだと思います。
 
 
長寿のお祝いで

 
定年退職は人生における大きな一つの区切りですが、シニア層の方々にとってその後の節目と言えば〝長寿の祝い″です。
 
還暦(61歳)、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)など、長寿の祝いは自らの人生を振り返るいいタイミングであり、同時に自分史制作に着手するいい契機にもなりそうです。実際、定年退職後に暇を持て余していた人が、長寿の祝いを機に人生の集大成として自分史の執筆に着手する人も少なくありません。
 
また近年、こうした長寿のお祝いに子から親へ、自分史作成サービス一式をプレゼントするというケースも増えています。特に「自分史を残したいけど書くのが苦手」「そもそも自分史をどうやって作っていいか分からない」というご高齢の方にとって、最適なサービスと言えるかもしれません。
 
特に親孝行ツールとしての側面が強い、家族のための自分史サービス「親の雑誌」さんは、そのサービスの将来性や革新性が高く評価され、東京都と中小企業振興公社によって行なわれている「世界発信コンペティション」で特別表彰されています。
 
 
■まとめ 

「学生時代」「就職活動」「子供が生まれたとき」「定年退職」「長寿の祝い」と、自分史を書くべき5つのタイミングを挙げましたが、そのほか母の日・父の日、誕生日といった記念日も書くべき節目。
 
また引っ越しの際も、過去の写真などの思い出の品を目にしやすいのでお勧めです。あとは自身の精神面として、人生が大きく変わるほどの失敗や挫折で深く落ち込んだときなどは、これまでの人生を整理して前向きに生きるきっかけを掴むという意味でもいいタイミングです。
 
ともあれ、いつ書いたとしてもその後の人生は続いていくわけですから、自分史を書こうと思い立ったときがそのときなのかもしれません。そして自分史を通じてしっかり自分と向き合えば、必ず明るい未来が待っているはずです。
 
 
 
 
 
 

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