コラム
COLUMN
書き方
「自分史」は、人生の豊かさに直結するツール
自分史を書くメリットとは何か。
「書いている最中」と「書き終えたあと」、それぞれ下記に列挙します。
【執筆中】
・家族や友人との絆を再認識できる
・自分という存在を深く知れる
・認知症の予防になる
・親孝行につながる
【執筆後】
・自分の人生が形あるものとして未来永劫、残っていく
・自分のことをより読者に知ってもらうことができる
・将来、時代背景を考察するための資料になる
・読者の人生を好転できる
こうした過程を通じて結果的に「人生の豊かさ」につながるのも、自分史制作の大きなメリットと言えそうです。
自分史を書くにあたり、改めて自分の人生を振り返ったとき、新たな自分の一面を発見する人は多いです。時を経て考え方が変化することで、客観的に自分の行動を評価できるようになるからです。
自分のことをよく知っているつもりでも、いざ自身の足跡をたどってみると、意外と忘れていることばかりだったりするのではないでしょうか。「自分史」を書く書かないにかかわらず、自分が経てきた道を再認識する意味でも、一歩引いて自分の過去について考えてみるのも悪くないと思います。
今までどんな生活をしてきたか、何を考えてきたか、やりたいことは何か、順調な人生を送れたのはなぜか、あるいは何が自分の道を踏み誤らせたのか…。自分史を書くうえで避けては通れないこれらのことに真剣に思いを巡らすことで、日常生活で忙殺されがちな自分の本心や本質が見えてきます。
その形をリアルに描ければ、“この先、どうすれば有意義な人生が送れるか”が明確になります。こうした視点で考えると、自分史を作るということはすなわち、人生の豊かさに直結するとも言えそうです。
自分自身と真摯に向き合い、長い時間をかけて自分史を作り終えた人の多くは、充実感や満足感に満ち溢れるそうです。きっとこれは「自分史を書き上げた」という達成感はもちろんのこと、「自分自身のことを本当の意味で知ることができた」という、素直な喜びも含まれているからではないでしょうか。