コラム
COLUMN
自分史の豆知識
「家系図」を、「自分史」にどう生かすべきか
家系図は、家にありますか。
「自分史」を書き進めていくと、次々と登場人物が現れます。学校や職場での人間関係ならば時間軸的に繋がりを把握しやすいですが、家族や親類が大勢いるとなるとややこしくなってしまうもの。そんなときに役立つのが、自らを中心とした家系図です。
まず、夫婦は夫を右に、妻を左に配置し、子どもが複数ならば右から年長順に並べます。夫婦の間がらは「=」、兄弟や子どもは「─」でつなぐのが基本的なルールです。
名前の脇に生年月日や年齢、その他の情報などを書き加えておけば、自分史制作だけでなく、何かのタイミングで役立つかもしれません。
書き方はいくつかありますが、世代は上下に、同世代は横並びに表記できる「縦型の家系図」が、直感的で分かりやすいという理由で多く用いられています。家系図のファイルを無料ダウンロードできるサービスもあり、具体的な書き方は様々なサイトでも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。また、有料の家系図作成サービスも最近は流行っているそうです。
では戸籍を辿って、どの時代まで自分のルーツを辿れるものなのでしょうか。一概には言えませんが、基本的には明治31年式戸籍(1898~1914)は、現在も保管されているそうです。専門業者に依頼すればおよそ4代~5代、江戸時代後期の150~200年頃までさかのぼることも可能だそうです。
もし自分で着手するなら、まずは役所に行って自分の親の戸籍謄本を取ってみてください。そこから、さらにおじいさんの代、ひいおじいさんの代と、一台ずつさかのぼって戸籍謄本(現在有効な戸籍)、もしくは除籍謄本(婚姻や離婚、死亡、転籍などによって記載されている人全員がいなくなった状態の戸籍)を取り寄せることで、ある程度までは辿ることができるのです。なお、直系親族以外は取り寄せることができず、遠方の場合は郵送での送付も可能です。
いずれにせよ「自分史」は、人とのつながりの歴史でもあります。その意味で「自分史」と「家系図」は、密接にかかわっているとも言えます。いつか家系図に記されるかもしれない未来の家族のため、ぜひ自分史を残してみてください。
自分史に家系図を併載することで、より意味のある一冊になると思います。