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自分史の豆知識

2019/05/26

老人の場所から見た世界は美しい

老人の場所から見た世界は美しい

前回は、人生についての名言と格言をピックアップしました。今回は自分史の主な執筆層の「高齢者」にまつわる名言をいくつか紹介します。

 

 

 

 

『たとえ老人であっても、知恵を学ぶことは立派なことである』

アイキュロス(古代アテナイの三大悲劇詩人の一人 B.C.525 - B.C.456)

 

 

『老人ほど人生を愛するものはなし』

ソポクレス(古代ギリシア三大悲劇詩人の一人 B.C.497 - B.C.406)

 

 

『私はその人柄の中に老人的なものを幾らか持っている青年を好ましく思う。同じように青年的なものを幾らか持っている老人を好ましく思う。このような人柄の人間は体が年をとっても心が老いることは決してない』

キケロ(共和政ローマ末期の政治家・文筆家・哲学者 B.C.106 - B.C.43)

 

 

『予は老人が好きだ、また老人を尊敬する。なぜなら、多難な人生を、おまえ達の年齢まで生きてきただけでも大変なものじゃないか。悪業をやってきた者は、そこまで無事でいるわけがない。長く生きてきたというだけでも充分に尊敬に値する。だから高齢者はすべて善民であり、人中の人である』

曹操孟徳(中国(後漢末期)の武将・政治家 155-220)

 

 

『若い女は美しい ──しかし老いた女はいっそう美しい』

ウォルト・ホイットマン(アメリカの詩人・随筆家 1819-1892)

 

 

『君たち、がんばれよ。こんな老人だってがんばってるんだからね』

ウィリアム・S・クラーク(札幌農学校(現・北海道大学)初代教頭 1826-1886)

 

 

『年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うときに始めて老いがくる』

サミュエル・ウルマン(アメリカの作詞家 1840-1924)

 

 

『老人はあらゆることを信じる。中年はあらゆることを疑う。青年はあらゆることを知っている』

オスカー・ワイルド (アイルランドの詩人・作家・劇作家 1854-1900)

 

 

『20歳であろうが80歳であろうが、学ぶことをやめた者は老人である。学び続ける者はいつまでも若い。人生で一番大切なことは、若い精神を持ち続けることだ』

ヘンリー・フォード(自動車会社フォード・モーターの創設者 1863-1947)

 

 

『精神医学の眼には、人生に別れを告げることのできない老人は、人生を受け容れることの出来ない若い人のように弱々しく活気のないように思える』

カール・グスタフ・ユング(スイスの精神科医・心理学者 1875-1961)

 

 

『たとえ年をとって老人になっても、自分の生き方を見出せる人は幸いである』

フォルケ・ヘシュン(スウェーデンの医学博士 1881-1977)

 

 

『老人になって死でやっと解放され、これで楽になっていくという感じがする。まったく人間の生涯というものは苦しみの連続だ』

高村光太郎(詩人・彫刻家 1883-1956)

 

 

『新しい目標を持ったり、新しい夢を見るのに、歳をとりすぎたということはない』

C・S・ルイス(イギリスの学者・小説家 1898-1963)

 

 

『ディズニーランドを子供だけのために作ってはいけない。人はいつから子供ではなくなるんだ?大人の中に、子供の心が消えてしまっているといいきれるかい? いい娯楽であれば、若者にも老人にも誰にでもアピールすることができる。親が子供を連れてこられる、そして大人だけできても楽しく過ごせるところ、僕はここをそんな場所にしたいんだ』

ウォルト・ディズニー(ディズニー社の創業者 1901-1966)

 

 

『夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです』

伊藤整(小説家 1905-1969)

 

 

『未完成の自覚を持って、絶えず努力してゆくところに青春がある。たとえ若くても、自己満足におちいっているなら、その人は老人に等しい』

亀井勝一郎(昭和期の文芸評論家 1907-1966)

 

 

『企業の定年退職は、人間の能力について想像力を欠如させた悪しき制度ですね。社会制度、つまり人間の生き方に対する社会的な観念が、寿命の延びに追いついていないのがいまの大きな問題だと思いますが、定年制度はそのひとつです。60歳を超えたら引退して静かに暮らすべきだというのは、老人を理解していません』

新藤兼人(映画監督・脚本家 1912-2012)

 

 

『老年は山登りに似ている。登れば登るほど息切れするが、視野はますます広くなる』

イングマール・ベイルマン(スウェーデンの映画監督 1918-2007)

 

 

『65歳で退職なんてばかばかしい。私が65歳のときはまだニキビがあったよ』

ジョージ・バーンズ(アメリカの俳優・コメディアン 1918-2007)

 

 

『 “伝説”というのは、過去の業績にしがみついて死を待っている老人のことだろ』

マイルス・デイヴィス(アメリカのトランペット奏者 1926-1991)

 

 

「恋なんて若気の至りだ」とか「いまさら、そんな」とか。なぜ? 八十や九十になって、若気の至りをやってはいけないの』

岡本敏子(画家・岡本太郎の実質的な妻 1926-2005)

 

 

『寝たきり老人は、老人とよばれる人の100人に1人もいません。ところが世間は老人の大部分が寝ていると思っているようで』

永六輔(タレント・作詞家 1933-2016)

 

 

『老人にはショックを与えたほうが長生きしそうだよね』

高田純次(タレント 1947-)

 

 

『老いた人たちに後悔について語ってもらうのは不可能だ。経験を重ねるにつれ、人は過去を甘受するようになる。聡明な人間は、自分のみを責め、老いた後はその自分をも許してしまう』

デイル・ドーテン(アメリカの実業家 1950-)

 

 

 

 

心に響いた名言・格言はあったでしょうか。老いを怖いと思う人もいるかもしれませんが、それに抗える人は誰もいません。そのことを素直に受け入れられるかどうかが、シニア期の過ごし方を大きく左右します。その意識も含めて自分史に記せれば、より内容に深みが出るのではないでしょうか。

 

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